@article{oai:meilib.repo.nii.ac.jp:00000824, author = {渡邊, 耕ニ and 高阪, 将人}, issue = {8}, journal = {宮崎国際大学教育学部紀要 教育科学論集}, month = {Dec}, note = {2018 年に改訂された高等学校学習指導要領では,数学と理科を関連付け,探求を行う科目として「理数探求基礎」と「理数探求」が新設された。このように,数学と理科を関連付ける視点は,今後注目するべきものの一つである。 数学と理科の関連付けでは,関数的な考え方が重要な役割を担う。数学における関数的な考え方として「変化と対応」,「表現」,「規則性」,「活用」,理科においては,「変数を確認する」,「データを表にまとめる」,「グラフを作成する」,「変化の関係を説明する」などがキーワードとなる。 一方で,PISA の公開データを二次分析し,日本の子どもが持つ数学的リテラシーの特徴が示されつつある。しかし,数学的リテラシーと科学的リテラシーの関連性について,具体的な検討はなされていない。PISA2012 の数学的リテラシーの出題項目は,「数学的な内容」として「空間と形」,「不確実性とデータ」,「変化と関係」,「量」の 4 つの領域に分類されている。これらの領域に着目することによって,数学的リテラシーと科学的リテラシーの関連性を検討できる。本研究では,PISA で設定された数学的リテラシーの 4 つの領域に着目し,日本の生徒が持つ数学的リテラシーと科学的リテラシーの関連性を明らかにする。 その結果,日本においては,関数的な考え方を含む「変化と関係」が最も科学的リテラシーと関連することが分かった。また,10 ヵ国の国際比較分析によって,「量」も科学的リテラシーとの関連が強いことが浮かび上がった。つまり,関数的な考え方だけでなく,量の考え方も重要な役割を果たすことが示唆された。今後は,この 2 つの領域の公開問題を分析し,より具体的な検討が必要である。また,数学と理科における量の考え方の明確化を図らなければならない。これらへの取り組みを今後の課題とする。}, pages = {124--135}, title = {PISA 数学的リテラシーと科学的リテラシーの関連性に関する研究 ―「数学的な内容」の4つの領域に着目したPISA2012の二次分析から―}, year = {2021} }