@article{oai:meilib.repo.nii.ac.jp:00000209, author = {市崎, 一章}, journal = {宮崎女子短期大学紀要, Bulletin of Miyazaki Women's Junior College}, month = {Mar}, note = {多義構文であっても, 英語では特にイントネーションや卓立を適切に使い分けることで, その意を正確に相手に伝達することが可能である。多義構文の韻律素性を扱った先行研究より, イントネーションや核への言及が不十分な構文に的を絞って, 本稿の音声資料とした。それを英語を母語とするイギリス, アメリカ, カナダ, オーストラリア出身の男女計8名が発話, 録音し, 音声分析ソフトを用いてその基本周波数の変移を調べた。同時に彼らの協力で各資料の核音節を同定した。その結果次のような知見を得た。女性は, 「不安を伴った確認」や「非難」の意で, 話し相手の名前(単音節)を呼ぶ際, その名前を2脚に分離しがちである。同一人物による隣り合う言語使用域での発話は, ストレスパタンの差として表現され, 当人のイントネーションパタンに変化は生じない。正式スタイルにおいては, Yes-No questionでも文尾には下降調が好まれる。排他的"or"を用いる平叙文では, "or"自体のピッチが高まり核となる。その際, 2番目の卓立が先行選択肢に置かれ, その直後にポーズが挿入されやすい。包括的"or"が文頭の主部に用いられる平叙文では, "or"は卓立を帯びず, そのピッチは直前の名詞より低くなる。"A and B...not"という構造の文は, 全文否定ではもちろん, 部分否定でも文末は下降調になる傾向がある。ただ全文否定では"A, B"が核となるのに対して, 部分否定では"and"のみが核となる。分裂焦点を担う分裂文では, どちらが新出情報であるか既知情報であるかに関わらず, 先行焦点に最大の卓立が置かれやすい。関係詞構文の発話では, 一気息に収まる場合, 先行詞が音の物理的強度やピッチ差によって卓立を帯び, その直後にポーズが入る一方, 複数の気息群にまたがる場合は, 先行詞と関係詞は連続発音され, 他の個所にポーズが入ることで, 真の先行詞が特定される。意味が感情の程度の差のみに依存する場合は, 個人のイントネーションパタンに変化は生じず, ストレスパタンやポーズの位置に差が現れる。}, pages = {1--26}, title = {<論文>英語の多義構文における音調と核}, volume = {27}, year = {2001} }