{"created":"2024-03-06T06:58:39.560610+00:00","id":2000012,"links":{},"metadata":{"_buckets":{"deposit":"4ee57215-2386-4a9e-bf6f-d6a9c7f6e39e"},"_deposit":{"created_by":16,"id":"2000012","owner":"16","owners":[16],"owners_ext":{"displayname":"みやがくとリポ","username":"mei_lib_repo"},"pid":{"revision_id":0,"type":"depid","value":"2000012"},"status":"published"},"_oai":{"id":"oai:meilib.repo.nii.ac.jp:02000012","sets":["25:26:239:443","7:304:1709265403929"]},"author_link":[],"control_number":"2000012","item_10002_biblio_info_7":{"attribute_name":"書誌情報","attribute_value_mlt":[{"bibliographicIssueDates":{"bibliographicIssueDate":"2024-01","bibliographicIssueDateType":"Issued"},"bibliographicIssueNumber":"10","bibliographicPageEnd":"138","bibliographicPageStart":"129","bibliographic_titles":[{"bibliographic_title":"宮崎国際大学教育学部紀要 教育科学論集"}]}]},"item_10002_description_5":{"attribute_name":"抄録","attribute_value_mlt":[{"subitem_description":"本稿では,初等教育教員(保育士,幼稚園教諭,小学校教諭)を目指す学生を対象とし,保育内容(環境),生活,理科における自然を対象とした指導力を育むことのできる,身近に見られる草花を活用した教材・教育方法を考案・実施し,その効果について考察することを目的とする。\n近年,「理科離れ」が叫ばれて久しく,その原因の1つとして幼児期からの自然体験の不足が挙げられている(例えば,長沼2015など)。幼児及び小学校教育においても,自然に親しむことや,自然を愛する心情を育てることが目標の1 つとして設定されている(文部科学省20172017)。小学校学習指導要領理科編には,「理科の学習は,児童が自然に親しむことから始まる」(p.12 12)とも記載されており,児童が関心や意欲をもって自然と関わり,そこから主体的に問題探究を行っていくことが目指される。自然と親しむことで子どもたちの感性を育んでいくことは,初等理科教育における中心的目標であると言える。従って,初等教育教員養成課程に在籍する学生においても,日頃の保育場面や生活,理科等の授業の中で幼児や児童の自然に親しむことや,自然を愛する心情を育てることのできるような指導力を身に付けることが求められる。しかしながら,一般大学で小学校教員養成の認定課程を有する学部は圧倒的に人文科学系であり,入試で「理科」を必須科目として課している大学は,岩田(20042004)が報告している2004 年の時点では全国的にも皆無である。小学校教員を目指す学生は大学入学以前の段階で「理科」の学習から離れていることが指摘されている(岩田20042004)。\nこのようにそもそも「理科」の学習から離れている学生を対象としては,まずは学生自身が自然に親しむことから始め,指導力の土台となる自然に関する知識や,「共通性・多様性」という自然に関する見方等を身につけていくことが必要であると考えられる。国立科学博物館(20102010)においても,人々の科学リテラシーを生涯通じて涵養していくためには,「感性の涵養」「知識の習得・概念の理解」「科学的な思考習慣の涵養」「社会の状況に適切に対応する能力の涵養」という大きく4つの目標に沿って段階的に学習を計画する必要があることが指摘されている。小学校教員を目指す学生においても,「感性の涵養」から始め,段階的に「知識の習得・概念の理解」「科学的な思考習慣の涵養」を行なっていく必要がある。従って本稿では,まずは学生自身が自然に親しむことから始め,植物についての知識や見方の習得を段階的に行なっていくことのできる教材として,身近に見られる草花を活用することとした。\n本稿での身近に見られる草花とは,園芸植物ではない野生で生えてくるタンポポ,ハルジオン,チチコグサ等の植物,すなわち一般に「雑草」と呼ばれるものを指す。「雑草」とは,「人間の生活圏に生える無用な草」の総称である。雑草は,一見役に立たないものであるが,どんな都市部においてもコンクリートの隙間や空き地等で数十種類は生育しており,人々にとって非常に身近なものである。小さく目立たないものも多いため普段目に留めることも少ないが,その茎,葉,花の形状は極めて繊細で,園芸植物にはない美しさがある。雑草を教材として活用するという取り組みは以前から主に中学校・高等学校等で行われてきており(例えば,木俣1996,岩瀬ら1998など),教員養成課程においても,幼稚園,小学校等を含む現職教員の教員免許状更新講習として「雑草探検隊」という取り組みが実施されている(植木・村岡2020)。「雑草探検隊」は,雑草一般についての講義や野外での雑草の観察,スケッチ等を行った後,実際の幼稚園や小学校等における雑草の活用方法を考え,発表するという内容である。植木・村岡(2020)よれば,受講者らは雑草の知識を得たことを始め,観察,スケッチ等の体験活動を通して雑草に触れることができたことを肯定的に評価しており,講習後30%程度の受講者が各学校において雑草についての何らかの活動を行ったという。これらの指摘からも,身近な草花を活用し体験的な活動を行うことは,学生にとって自然に対する肯定的な感覚を育むことを始め,実際の現場に役立てやすいというメリットがあると考えられる。\n本稿では, 2章において,保育内容(環境),生活,理科における自然を対象とした指導力を育むことのできる,身近に見られる草花を活用した教材・教育方法の概要と,授業時の学生の様子について述べる。次に3章において,2章で述べた学生の様子及び一部の学生の自由記述式のアンケート結果を示し初等教育教員を目指す学生を対象とした保育内容(環境),生活,理科の指導力を育むための教科横断的な教材として,身近に見られる草花を活用することの可能性について考察する。最後に4章において本稿全体を総括し,「感性の涵養」から始め,段階的に「知識の習得・概念の理解」「科学的な思考習慣の涵養」を行っていくための学習として,身近に見られる草花を活用した教材・教育法の可能性について総合考察を行う。","subitem_description_language":"ja","subitem_description_type":"Abstract"}]},"item_10002_publisher_8":{"attribute_name":"出版者","attribute_value_mlt":[{"subitem_publisher":"宮崎国際大学教育学部","subitem_publisher_language":"ja"},{"subitem_publisher":"Miyazaki International University School of Education","subitem_publisher_language":"en"}]},"item_10002_source_id_9":{"attribute_name":"ISSN","attribute_value_mlt":[{"subitem_source_identifier":"2188-7896","subitem_source_identifier_type":"ISSN"}]},"item_creator":{"attribute_name":"著者","attribute_type":"creator","attribute_value_mlt":[{"creatorAlternatives":[{"creatorAlternative":"サカクラ, 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