@article{oai:meilib.repo.nii.ac.jp:02000005, author = {安東,末廣}, issue = {10}, journal = {宮崎国際大学教育学部紀要 教育科学論集}, month = {Jan}, note = {学校ではASD (Autism Spectrum Disorder Disorder;自閉スペクトラム症 傾向のある人のカウンセリングが増えている。それは、彼らの「心の理論」の未発達からくる他者との関係性維持の困難さがら来るものである。彼らを支援するカウンセラーには多様な役割が求められ、周囲の人達の理解を得るための通訳者の役割や内的世界の理解者及び支援者の役割などが必要である。 周囲の人達の理解を促すための心理教育では、次の3 点を取り上げ、本人の困り感とその対応について論じた。第1 点の“作文の困難さ”については、自身の考えがまとまらずパニックになりやすいため、その対応には注意が必要である。作文の指導では、学習の困難さの特性を念頭に毎回の指導を行う必要がある。第2 点の“常識の乏しさ” については、具体的にどうしたら良いのかが分からないので、常識を蓄積するために場面と必要な行為を結びつけるためのメモ用紙を渡して教示する必要がある。第3 点の“時間感覚の乏しさ”については、時間管理スキルを高めるために視覚的認知を活用した1 日ごとのスケジュール表に時間を書き込むことが必要である。 本人のカウンセリングでは、傾聴技法による受容と共感は「心の理論」の未発達のある人を理解する上で欠かせない技法であると同時に、本人の内的世界に接近できる唯一の技法でもあると考える。また、認知行動療法では認知と行動の変容を図るが、その前提としてASD 傾向の認知と行動の特性の把握が求められる。シングル・フォーカス、般化の困難さ、状況不安や感覚不安などの特性を踏まえ、カウンセリングでは本人に2 つのスキルの獲得を目指す助言を行う。1 つ目は道具的スキルと言われる日常生活に最低限必要なソーシャルスキルで、2 つ目は一般常識が必要な場面における適切な行動のスキルである。}, pages = {67--74}, title = {学校カウンセリングにおける「心の理論」の発達支援}, year = {2024} }